本日は東急ホテルにて日本政策投資銀行参事の藻谷氏の講演会。テーマは「再生か、人任せの末の荒廃かー正念場の沼津中心市街地」。藻谷氏の講演はこれまで何度も聴いており、エッセンスはこれまでの総集編という内容だったが、その中で現状のデフレ不況から「日本にはもうお金がないのか?」というスライドが1枚ありました。これによると、メリルリンチ証券調査;世界の億万長者(除不動産で金融資産のみ)=950万人、このうち、日本人は何人だったか??100人に1人?1000人に1人??答えは…なんと、6人に1人が日本人!すなわち日本には150万人もの億万長者がいて、日本人の85人に1人が億万長者!!信じられないけどホントのようです。なんと貯め込んでいることでしょう!
問題は、これを含め1500挑円もの個人金融資産があるにも関わらず、政治の無策による将来不安により極めて財布のひもが堅く、マーケットの血流であるキャッシュフローが廻っていないこと。当然消費は進まず国内経済は滞ったまま。これを解消するためのひとつの方策としては、多くの金融資産を持つ高齢者からの相続を税制等法整備により促進させる手段を構築すること。日本で相続を受ける平均が67才だと言うのだから、これでは(この歳では)相続を受けても消費には廻りません。このことは沼津でも同じ事。何事にもチャレンジできる若い世代に資金移転を計り、起業や投資、消費に振り向けられるようにすることが地域経済活性化にも有効です。
さてさて、本題の「再生か、人任せの末の荒廃かー正念場の沼津中心市街地」については、現在進行中の日本最初のアーケード街である町方町商店街の新しい形態での再開発事業の取り組みを支持するもので、香川県高松市の丸亀町商店街にて行われた借地権付(=賃料下げられる)低層再開発事業を範としています。
結果的に、沼津駅前のイーラdeのように高層で建築費が高く、結果賃貸料も高くなってしまう従来型の再開発事業と異なり低リスクとなります。町方町ではすでにかなりの地権者の同意が得られており、着々と進展しているようですが、座して死を待つのではないこのようなチャレンジ、どんどん前に進めましょう!