今週の月曜日に本会議が開会され、平成26年度決算の認定他、当局提出議案をすべて可決し、閉会となりました。また、本定例会においても一般質問を行いましたので、本日はそのポイントにつきレポートさせて頂きます。
今回の一般質問では、「沼津市まち・ひと・しごと創生総合戦略」と「鉄道高架事業で当面利用予定のない事業用地の有効活用」を取り上げ、市の方針を質しました。特に、総合戦略は、人口問題研究所の沼津市推計人口=2060年10万3千人を14万3千人に止めたいとする戦略ですが、内容的には従来施策の延長線上であり、より思い切った政策展開が必要であると痛感しました。
80分間に渡る質問・答弁でしたが、ポイントのみ3点レポート致します。
◆「新しい人の流れをつくる~観光客500万人(現381万人)」での香貫山の利活用
沼津港以外に競争力のある観光スポットが必要であり、香貫山の利活用を計るべき。高齢化社会を見据え、中腹広場から頂上への環境に優しいEVコミューターの導入、頂上では魅力と競争力のある360度パノラマ景観をゆったりと楽しめるレストハウスの設置を提唱。
これに対し、当局は「高齢化社会進展の中で香貫山をより多くの方々に安心して利用していただくため、EVコミューター導入やレストハウス等休憩ゾーンの確保は有効、公園や道路野管理者をはじめ関係者と研究を重ねる」とのことでした。
このことから、今後は自分が中心となって、実現に向けた研究会組織を立ち上げ、EVコミューターについては早期の試験導入などを進めていきたいと思います。
◆「若い世代の希望をかなえる」における子育て支援策の強化と特長づけ
少子化の中、理想子ども数を3人以上としながら、実際に2人しか子どもを持たない家庭の理由で圧倒的に高いのが「子育てや教育にお金がかかりすぎる」。そこで、本市が弱いとされている第3子以降の支援策について質問。特に、沼津市は上の子が同時に保育園に在園している場合のみ第3子の保育料免除としているが、長泉町同様に上の子が在園していなくても免除となるよう提言したが、市としてはシステム改修や費用がかかることなどから免除化への明言を避けました。
また、放課後児童クラブの抜本的な拡充(6年生まで受入れ化)を行い、沼津市の子育て政策の特長化を図ることも提言しましたが、物理的に無理との答弁。
市は2025年に希望出生率1.8、2035年に合計特殊出生率2.07(現在1.46)という目標値を掲げていますが、この程度の認識では実現は極めて困難と思います。
◆鉄道高架・区画整理事業で当面利用予定のない事業用地の有効活用
本事業の取得済用地は約13万㎡(費用84億円)に上るものの、これまで法的に事業目的以外に使用することが難しく、また、事業実施に向け支障があるといけないとのことから、有効活用されていませんでした。
しかし、工事着工にはまだ時間がかかることから、民間企業などへの賃借、市民家庭菜園、花畑、子ども遊び広場、一般広告物掲示等により、市としての収入を得たり、市民が恩恵を受ける様に規制改革をすべきと提言しました。
これに対し、市としては、国の規制緩和の流れもあることから、従来の方針を転換し、事業に影響のない形での貸付等を個々に検討していくとの答弁がありました。
これにより、今後は早期に有効活用に向けた指針を策定頂くとともに、利活用第1号の実績を出せるよう自ら市民の皆様とのマッチングを計っていきたいと思います。