今晩は3市3町(沼津市、三島市、裾野市、長泉町、清水町、函南町)での合併構想を取りまとめた県市町村合併推進審議会作業部会長/静岡文化芸術大学政策学部教授 坂本光司氏の講話「東部の核となる都市づくりを目指して」を聴講してきました。その中で、広域合併の必要性につき、社会的な環境変化の側面からいくつか挙げられました。まず、第一に現状では「生活圏と行政圏が遊離していること」。生活圏は広域に幅広くなっているのに、行政圏が小さいままで、行政手続き等は別々に行われなければならず、行政コスト高、市民生活の障害になっているとのこと。二つ目は「税収不足」が将来的に襲ってくること。少子高齢化、生産年齢人口の減少などにより、現在財政力が豊かでも福祉費用の増大などから、10年、20年先を見据えてコストダウンを計る必要があるということ。その他、地域間競争の激化により、経済発展も見据え、広域での力を合わせた街づくりが必要など、力の入ったを説明されていました。
また、3市3町の枠組みについては、生活圏の実態分析の結果を踏まえ、密接なつながりがあることを背景に提唱。
全体として、従来にない理論的な説明内容であり、その必要性を感じさせるものでした。1時間程度の説明でしたので、詳細の分析データなどを頂けるようにお願いしてきましたが、あのような大局的な視点でのこの地域での合併論を展開していくことが必要だと痛感させて頂きました。