浜松の中心市街地活性化に向けての起爆剤と期待されていた大丸の出店が白紙になったとの報道がなされました。景気最悪期であり、百貨店等小売業界も厳しさを増していることからの経営判断ですが、市民にとっては残念なことでしょう。衰退する傾向が強い地方都市の中心市街地ですが、住民の立場から、そんな状況は嬉しいはずがありません。沼津市においても、沼津駅南口の再開発ビル「イーラde」が開業1年も経たないうちにテナントの流出が起きてしまっています。決して市民の皆さんの評価、満足度が高いとは言えない現状を早急に改革、改善する魅力的なテナント誘致や機能の充実が必須です!
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にぎわい復活 白紙に 大丸、浜松出店断念
2009年01月27日asahi.com
百貨店の松菱破綻(はたん)から7年余。浜松市街の真ん中にぽっかりと空いた跡地ににぎわいを取り戻す計画は、白紙に戻った。当初10年11月にオープンを迎えるはずだった大丸出店計画は、地権者交渉の難航で迷走したうえ、経済危機により断念に追い込まれた。鈴木康友市長は「突然のことで驚いている」。市民は「長い間待たされたのに残念」と肩を落とした。
大丸を傘下に持つJフロントリテイリングは26日、取締役会で浜松店の出店断念を決め、発表した。「急激な景気後退による消費不振の深刻化が予想される」ことから、総額約150億円にのぼる投資費用は経営を圧迫すると判断したという。
松菱の経営破綻から7年余がたつが、廃虚状態の建物は残ったまま。市が跡地前の歩行量を調べたところ、06年から07年にかけて約4割減った。「暗くて歩きたくないという心理的な要因がありそうだ」。市はそう分析し、大丸誘致を悲願としていた。