市長が川勝県知事が「貨物駅の移転を不要」とする計画の見直し案を打ち出したことを受け、強制収用に向けた調査を撤回し、予算も見直す考えを明らかにしたとのこと。知事の事業に対する結論めいた安易な発言も問題だが、最も当事責任者である市長も同様。ここまで進捗してきている沼津駅周辺整備事業全体をどのようにしていくのか、どうしたいのか、事業の遅れなどによる機会損失をどう見ているのか、何ら明確な説明がないままの方針表明は納得がいかない。少なくともJRとの交渉結果をもって、総合的な判断をすることが、これまで事業推進に尽力し、また多くの賛同者がいる(=各選挙結果で明確)と判断すべき現状への誠意であり責任であると思う。政治家、リーダーは単なるポピュラリズム政治をやっていたのでは地域、国の未来はないし、それこそ存在自体不要(=他にも代替え手法はある)。現在の民主党政権の混迷がそれを指し示しているではありませんか。市議会も徹底的に真意を追究すべきです!
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強制収用に向けた手続き撤回 鉄道高架化で沼津市長
02/01 20:13 (静岡新聞)
沼津市の栗原裕康市長は1日、JR沼津駅周辺の鉄道高架化事業について、川勝県知事が「貨物駅の移転を不要」とする計画の見直し案を打ち出したことを受け、強制収用に向けた調査を撤回し、予算も見直す考えを明らかにした。
同日、川勝知事と面会した栗原市長は、JR貨物が応じるかなど3点を懸念点に挙げたものの、県と同一歩調をとるために強制収用に向けた手続きは撤回する方針を示した。
JR沼津駅周辺の鉄道高架化事業をめぐっては、貨物駅移転用地の買収が地元の反対などで取得率70%にとどまっている。川勝知事は1月23日、地元の事業推進派、反対派を集めた話し合いの席で「貨物駅自体をなくす」とのアイデアを表明。これを受けて栗原市長が1日、発言の真意を確かめたいとして川勝知事を訪ねた。