出発~韓国到着の1日目はインチョン国際空港の視察でほぼスケジュール終了となってしまい、翌2日目のみが実質的にソウル観光でしたが、韓国と言えば北朝鮮問題ということで、ソウルから1時間ほどの「鳥頭山(オドゥサン)統一展望台」へ。

ここから川を隔てた対岸が北朝鮮領土であり、展望室の望遠鏡からは対岸の建物などの様子が見ることが出来ます。この展望台が出来てからは、北朝鮮側が3階建ての張りぼてアパートを建て、いかにも現代的な生活水準があるかのように見せかけるなどの愚策を施すなど、政権の浅はかさを露呈していますが、そんな建物も朽ちて崩壊しだし、最近は平屋建ての住居を建設して、強制的に住民を移動させ住まわせているそうです。望遠鏡でみると、そんな建物は見えますが、人は歩いておらず、店などもなく、ゴーストタウンの様。ほんと、不幸にも川ひとつ隔てて北に住む人々は可哀想!

南北分断で親族など北朝鮮にいる人も多数に上りますが、当然、先祖供養などに行けないので、この展望台の慰霊碑に拝みにくるそうです。

館内には、北朝鮮の産品や生活、教育水準が垣間見られるような展示もありますが、日本の太平洋戦争の頃の水準のようであり、完全に現代から取り残された鎖国国家の状況だと思います。社会主義・共産主義国家の指導者の罪深さは歴史が証明していますが、改めて日本のすぐ近くにこんな危険で、変革が必要な国があることをリアリティを持って肌身に感じ、日本も平和ボケ的な国防議論を脱して、国体を自ら維持する国是の議論、政策論争を深めてもらいたいものです。

