辛口評論家としてメディアに多く登場する勝谷誠彦氏が、昨今マスコミを賑わしている鹿児島県阿久根市での市主催の文化講演会の講師として招聘され、話題の阿久根市で感じたことを自身のブログでコメントしています。http://katsuyamasahiko.jp/
阿久根市長である竹原市長の奇行は、昨年1月の自身のブログで、「阿久根市議会で最も辞めてもらいたい議員は?」というテーマで、市議会議員15人全員の名前をあげて投票をつのったことに始まります。翌2月には阿久根市税収20億円のうち17億3000万円が人件費として計上されていることを理由に阿久根市の全職員268名の給与明細を公表。
今年に入ってからは、マスコミが偏向報道をしていることを理由に本会議への出席を拒否、議会を開会させないことから、自らの市長裁量で通常議会での議決が必要な議案についても専決処分を連発。
5月課長会にて、職員の期末手当を約3分の1に、市議と市長の賞与を約半分にする条例改正を専決処分で決めたことを発表。6月には市議の報酬を日当制にする専決処分をしたことが明らかになりました。こうした状況に対し、鹿児島県知事が地方自治法に基づいて専決処分の撤回などを求める助言をしたとのことですが、竹原市長がそのような助言を聞き入れるとは到底思えません。
彼の根底にあるのは、「住民至上主義」。阿久根市が衰退極まっている中で、何故市職員や議員のみが安寧としているのか、という思いが強いようです。
では、肝心の住民はどう思っているのかというと…勝谷誠彦氏ブログより;
「ブログ市長で話題の鹿児島県阿久根市に行って来た。目的は、駅前に廃ブルートレインを再利用した宿泊施設があって、それに乗る(というか泊まる)ことだった。が、行ってみたら、むしろシャッター街のすごさに目を奪われた。(中略)というわけで、阿久根ではシャッターを下ろしたままの店の多さを逆手に取り、それを名物にしていたのだった。と言ってもやはり見えてくるのは地方経済の厳しい現状
話題になっている阿久根市長についても、ちょっとだけ住民のかたはどう思われてるのか聞いてみた。
すると、マスコミを通したニュース等では強引としか思えないやりかたで役所や議会を混乱させる問題市長という印象に聞こえるが、そこで暮らす住民から聞いた生の声はまるで違っていた。
・住民のために一所懸命やってくれている。
・税金は安くなるし、いいことしかない。
・何度リコールしても同じこと。またあの人が当選する。
と、大絶賛。少なくとも私が聞いた限りでは支持率100%だった。
シャッターだらけの街を歩いた後に聞いたそれらの声は、強い説得力を伴って聞こえてくるのだった。」
ポイントは、誰のために政治(市長)をやっているのか?という一点に尽きると思います。論語「子路篇」では「葉公、政を問う。子曰く、近き者は説(よろこ)び、遠き者は来たる。」→ 孔子は答えた:領民や身近な人が喜ぶ政治をする そうすればその評判(徳政)を聞き慕って人が移住してくる
日本に見切りをつける、魅力のない沼津市からは出ていってしまう、そんな政治をやっていてはいけません。竹原市長の今後の行動はフォローしていこうと思います。