昨日仕事の関係で御殿場市のご家庭を訪問。80才になるご主人は一昨年奥様を亡くし、埼玉県にひとり暮らしだったのを娘さんが日常生活を心配し、思い切って埼玉の家を処分、新たに娘さんの嫁ぎ先の家の2軒となりに新たに土地を購入し、家を新築して呼び寄せたとのこと。
80才を過ぎての新天地は大変かもしれませんが、愛娘が三度の食事の世話もしてくれるようになり、とても幸せそうでした。
真新しい家の中は、調度品なども少なく小綺麗でしたが、海軍の軍服姿で写っている写真があったので尋ねてみると…ご主人は元海軍の通信兵だったそうで、当時15才で海軍に入り、通信兵としての訓練を山口県などで積んでいたそうです。戦争末期、昭和20年のことであり、同期の少年通信兵の中には、戦艦大和の沖縄特攻に徴収されて帰らぬ人となった戦友もいたそうです。終戦後は警察予備隊に入隊、自衛隊に以降し、埼玉県入間基地に長く勤務。
これまでは亡き戦友を偲び、哀悼の意から毎年8月15日には靖国神社を訪れていたそうですが、近年は皆高齢者となったため、中断してしまったことがとても残念とのこと。国家のために命を捧げた英霊に対し、我々戦争を知らない世代も鎮魂の気持ちを持ち、現代の平和、繁栄の礎と成られた260万人と言われる、多くは無念の死を遂げた先代に対して、8月15日は靖国神社に参拝すべきであると考えさせられました。今を生きる現役世代の我々の責務、時代の縦糸を繋いでいくために。