坂本竜馬はじめ幕末の志士たちが皆バイブルとあがめた「言志四録」の勉強会も4月からすでに5回を数え、佳境に入ってきましたが、意見交換の中で必ず出るのが、「今の政治家諸氏はこの本をじっくり読んで政治家としてのあり方、立ち位置を考えた方が良いのでは??」という意見。混迷を極める日本の将来を論じることなく、内輪での勢力争いに時間と労力を費やしてばかりいるのでは確かに気がかりであります。
例えば…「52.重臣の任務:社稷(しゃしょく)の臣の執る所二あり。曰く鎮定。曰く機に応ず。」=国家の安否をあずかる重臣の仕事はふたつある。一つは外国の侮り(あなどり)を受けず、また国内で叛乱を起こさしめず、人民をして安心して生活させる鎮定であり、二は臨機応変の処置宜しきを得ることである~
もちろん、修己(自らをまず修める)を促される名言も数多くあり、先週は「42.知分と知足:分を知り、然る後に足るを知る。」について多くの議論がありました。これは、徳川家康の遺訓にも見られる処世のキーワードであると思いますが、ポイントは「分」の解釈。詳しく知りたい方は是非勉強会にご参加を!?