昨日の日経新聞朝刊の1面は「米・豪州・カザフなど~レアアース生産拡大~中国依存脱却へ動く」。希土類=レアアース生産で圧倒的なシェアを持つ中国の輸出が停滞したことで他の埋蔵国が生産拡大に乗り出すとのこと。米国企業が休止していた鉱山での採掘を再開、豪州企業は能力倍増、カザフではレアアース回収事業に着手など。これにあわせ、日本企業も調達先の多様化を加速する。
今回の尖閣諸島問題に端を発したレアアース禁輸措置(現在は解除)という稚拙な中国の外交政策により、ピンチはチャンスのごとく、世界経済が反応。日本も含め、中国依存からの脱却を模索する動きがこれほど早く進むことはリスクマネージメントとして素晴らしいことだと思います。マーケット面で見ても、日本企業など、中国に土下座するよりも、同等に有望性のあるインドやその他東アジア諸国に注目すべき。
今朝のニュースで民主党の細野議員が急遽中国を訪問、一連の中国問題の修正を計る狙いでの政治的下準備との見方ですが、それこそ土下座外交、中国の権威主義に屈することのないように願います。
さてさて、このリスクマネージメント、政治、行政の世界ではイマイチ考え方が足りないと思うことが多いと思います。何らかの問題が起きても想定内であること、そしてリカバリー策が出来ていることが、まさにリスクマネージメントが出来ているかの分かれ目ですが、例えば沼津市のケースでも、知事の勝手な発言で一連の沼津駅周辺整備事業が目算もなく、ただただ止まってしまっていることなど、リスクマネージメント不足が目立ちます!