日系ブラジル人で日本に来て仕事をしている最中に事故に遭い、肢体不自由となってしまった60代のお父さんを、現在入院中の病院から退院させ、なんとか家族と一緒に暮らせるようにしたいとのご要望があり、そのための賃借りしている住宅改修の打合せを今日行いました。
大きな問題は、肢体不自由のために通常の車椅子ではなく、より寝かせたタイプの車椅子となることから、玄関から室内に入る際に玄関スペースが足りず、回転が出来ないことから、玄関の間口自体を拡げる必要が生じたこと。
このため、間口を50cm以上拡げるように取り壊し、左右観音開きのドアに改修して対応することに。問題は工事費の負担ですが、現在の介護保険では住宅改修の補助の最高限度額は20万円まで。これ以上の分は自己負担となります。
建築会社、ケアマネージャーさんと知恵を出し合い、協議を行って、なんとか40万円台にまで下げることが出来ましたが、お父さんを面倒を見るために日本企業で夜勤なども行い頑張っている息子さん、娘さんには大きな出費には違いありません。
それでも、お母さんがおっしゃった「お父さんが家でみんなと暮らしたがっているんです。そして私が作るブラジル料理を食べたがっているんです…」という妻としての愛情に満ちた言葉には感銘を受けました。
どのような状況であれ、極力家族が一緒に暮らしていける環境をフォローアップしてあげることが政治の最低限の仕事だとつくづく感じました!