昨日の東洋哲学勉強会、言志四録の「117、国家の発生」で議論の際、メンバーから自治会のあり方についての問題提起がありました。
「国家の発生」では、古代にはもちろん政治・行政機能はなかったわけですが、人類の生活様式が少しずつ向上していくにつれて、利害調整をする必要性が出てきて、その際には才知や徳の優れた人のもとに人が集まり、裁定をあおぐようになっていき、これが人民の君であり師として認識され、民を統治していくようになった(=この流れが国家の発生につながる)…という内容だったのですが…
ここで、質問!「自分の自治会では、来年度の役員が決まらなくて困っている。くじ引きというのも安易すぎるし、一方で、自治会長になるなら引っ越すという人までいて、全くなり手がない…。」
昨今、その他の自治会でも同様な話を残念ながら聞くことが多くなっています。確かに時間的な制約や労力など大変なことと思いますが、生活者としての一番小さなコミュニティをマネージメント出来ない、もしくはその意欲さえない地域社会は崩壊に進むしかないようにも思いますが、それで良いわけがない!
昔のように才徳者がいてお願い出来ればベストなのでしょうが、それがままならない現在、今一度住民の皆さんで地域コミュニティ(自治会)の意義について考えた方が良いと思います。
人口減少はどんどん進む中で、人間はひとりで生きていくことは不可能であり、コミュニティとしては当然、防犯、防災力は重要、地域文化や子どもたちの教育にも影響します。
問題提起した彼の自治会では、あまりになり手がいないことから、人材派遣会社に問い合わせして、自治会長の役を担える人を派遣できないかまで相談したとか!(大笑いしてしまい、すみませんでした)
まずは住民同士で「和」を創るところから始めましょう!!