先週の沖縄訪問のもうひとつの目的は、現在国防&安全保障上で最も切迫している沖縄の軍事施設を訪問し、その実情を体感してくることでした。
地方議員といえどもこの国の安全保障については大局的な見地から適正な見識を持つことが必要不可欠!
最初に、鳩山前首相が混乱に陥れた沖縄県中部に位置する普天間飛行場。沖縄戦の激戦地となった嘉数(かかず)高台からその光景を臨む。普天間飛行場は4平方キロあり、宜野湾市の面積の25%も占め、市街地中心部に位置。以前に、米軍ヘリが墜落した大学も見えました。
こんなところに基地があること自体、やはり異常。危険性も高く、ヘリの離着陸に加え、空母艦載機の爆音轟くタッチ&ゴー(=滑走路に着陸進入してすぐにパワー全開で離陸する訓練)も行われるそうです。
鳩山前首相は是非とも、有り余るお小遣いで基地横に宅地を購入し定住して頂きたい!!
ちなみに、この嘉数(かかず)高台は、沖縄戦では日米の攻防が繰り広げられ、16日間に渡る戦闘で日本軍6万、米軍2万の戦死者を出したとか。現在でもその戦闘の様子を物語るトーチカ(=機関銃などの銃座)が現存します。


続いて、海上自衛隊第5航空団を訪問。司令長自らの歓待を受け、尖閣諸島問題により24時間哨戒作業に忙しい東シナ海の実情をお伺いしました。
その哨戒作業の中心となる対潜哨戒機P3Cも見学。若き30代の機長の説明は緊張感あり、また国土を守るという強い義務感を感じさせて頂き、敬服致しました。


P3Cの胴体下部にあるこのホールから対潜水艦用のソナー(音波探知機)を投入、緊張度の高い現在は1回の出撃で100本くらい投下することもあるそうです。

機内も見学、操縦席にも座りました。40年前の設計ですから、やや古い感も否めません…

この海上自衛隊航空団は那覇空港を民間と共用しているので、滑走路上では民間機と混在しています。
最後に米軍最大の嘉手納基地訪問。基地内の撮影はNGでしたが、広報担当者からレクチャーを受け、基地内を見学。
40万㎡もの敷地内に基地があるわけですが、この広さはすでにひとつの街であり、小~高校までの学校やスーパーマーケット等様々な建物が建ち並んでいます。信じられない規模、広さですが、ここまで必要??
レクチャーで印象に残ったのが、米軍在留による経済効果。確かに、この依存度は大きい…

この他にも沖縄には多数の軍事施設が多く、異常な状態を戦後60年以上過ごしてきた県民の皆さんのことを考えると、やはり基地移設や米軍の再編なども含め、日本全体で安全保障、国防政策を考えることが急務であり、時節であると痛感しました。
そのチャンスを無にした鳩山前首相、民主党の功罪は大であります!