郵政問題で相変わらずもめている国会ですが、今日、永岡衆議院議員の自殺のニュースが駆け巡りました。以下、ヤフーニュースからの抜粋にあるとおり、ご本人は郵政民営化法案の採決に絡み、相当悩まれていたようです。また、地元からの陳情処理にも苦慮されていた様子もうかがえます。
自分も末端の地方議員でありますが、この2年間の経験の中で今回の永岡議員のような苦渋の選択の状況は、身に染みて感じます。
但し、ポイントとなるのは、それぞれの選択に対し、明確な理由なり、第三者に説明できるバックグラウンドを持っているか、でしょう。今回のケースのように、党議拘束により不本意ながらも採決の判断をした場合には、まじめな議員ほど悩まれていると思います。
自分も最近、「まじめ」だけでは議員(政治家)はやっていけない、と言われることがありますが、移り変わる情勢や将来の動向、周囲の空気、世論のあり方などを意識しながら、柔軟な対応と政治姿勢も必要なことだと痛感しています。
また、議員であれば、様々なお願い事、陳情の類が来るものですが、これらも自分の能力、守備範囲の中で臨機応変に誠意を持って対応すれば良いことだと思います。
相手も人間、一生懸命やってあげれば、結果如何に関らず、心は通じ、感謝されるものだと思いますし、それ以上は過分に考えず、悩まないこと。これでなければ、とてもやっていけないでしょう。
きっと不本意ながら命を絶たれた永岡議員のご冥福をお祈りします。
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永岡氏は自民党が多数決で郵政法案の党議拘束を決めた6月28日の総務会で最後まで反対を唱えた。しかし、7月5日の衆院本会議では賛成に回ったため、議員会館には「今度はお前に青票(反対票)を投じてやる」などといった嫌がらせの電話やファクスが1日10件以上届いていたという。
秘書には「僕は自民党の社員だから、党で決まったことは仕方がない」と語っていた永岡氏だったが、亀井派の同僚議員が{お互い選挙がつらいね」と声をかけたところ、「つらいです」とため息をついたこともあった。
最近は茨城の養鶏場で確認された鳥インフルエンザについて地元の養鶏業者から「早くワクチンを出してほしい」と陳情を受けていた。「それは農水省が決めることだ」と永岡氏が答えると、「じゃあ公明党に頼む。あなたは頼まない」と言われ、気を落としていたこともあったという。