ジオパーク(geopark)とは、大辞泉によると…科学的・文化的に貴重な地質遺産を含む自然公園。地質学(geology)と公園(park)を組み合わせた造語。地域の地史や地質現象を示す地質遺産を保全し、地球科学や環境問題の教育・普及活動を行うとともに、観光資源として地域の活性化に役立…2004年、ユネスコの支援により世界ジオパークネットワークが発足。日本では平成20年(2008)に日本ジオパークネットワークが設立、国内のジオパーク認定、および世界ジオパークへの加盟申請などを行っている。
◆日本ジオパークは国内のジオパークとして、アポイ岳・洞爺湖有珠山・糸魚川・南アルプス(中央構造線)・恐竜渓谷ふくい勝山・隠岐・山陰海岸・室戸・島原半島・天草御所浦・阿蘇などの地域を認定。平成21年(2009)8月、洞爺湖有珠山・糸魚川・島原半島の3地域が世界ジオパークに認定。
ということで、総務経済委員会の視察初日に糸魚川市を訪問、ジオパークについての取り組みをレクチャーして頂きました。
このジオパークの情報センターとなっているのが「フォッサマグナミュージアム」。糸魚川は静岡県に通じるフォッサマグナ断層と、翡翠(ヒスイ)の産出で有名ですが、これを主なテーマとし、「石」については世界中の岩石、鉱物、化石など1000点の展示があり、かなりのインパクトがあります。



糸魚川市には24のジオサイトがありますが、そのうちのいくつかを視察。最初に「小滝川ヒスイ峡」。石灰岩とヒスイ原石の大岩壁!

「不動滝」は高さ70mの3段の滝で、滝壺には龍神が棲むという伝説あり。周辺はキャンプ場に整備されています。

「高浪の池」は標高540mにあり、体長4mのコイが目撃されているというミステリースポットとしても有名。ここもキャンプ場が整備されています。


以上で時間切れとなりましたが、総じて、これまでの地域資源、観光資源であるジオスポットを如何に効果的にアピールするか、集客を図っていくかの新たな戦略として、「ジオパーク」化が成されていることが良くわかりました。現在、沼津~伊豆半島にかけてもジオパーク化推進の動きがありますが、核となる情報センターの整備などと共に、東部全体で連携しての戦略構築が必須です!
ちなみに、糸魚川っていう川は存在しないのご存知でしたか??