行ってきました!土曜日にNPOしずおかセラピードッグサポートクラブのメンバー6名で今年オープンした政令指定都市・横浜市の動物愛護センターを訪問!
センター長さんが出迎えて頂き、最初に施設概要やこれまでの横浜市の動物愛護・保護活動の取り組みなどを詳しくレクチャー。
今から40年前には約1万頭もの犬を保護していたのが、平成22年度には370頭まで減少。
このうち200頭は飼い主に返還、新たな里親さんのところへの譲渡が90頭、残りの飼養困難な80頭が処分となりました。横浜市の人口が300万人オーバーとすれば、かなりの少なさであり、静岡県も取り組みを強化する必要あり!
なお、殺処分については日本の他施設のようなガス室はなく、すべて睡眠薬による安楽死としていることも画期的です。


施設内は最新鋭でかなりの充実ぶり。カット&トリミング部屋まで完備され、保護した犬を綺麗にするのはもちろん、市民ボランティアが一般の人&犬を対象にした無料のシャンプー&トリミング教室も行なっています。

成犬譲渡対象となる犬たちは、犬舎に入れられますが、1頭ずつの個室になっておりとても清潔。外側から全ての犬を見ることが出来ますが、犬の状態もすごく綺麗にされていて、まるでペットショップの犬たちの様。



ネコ部屋はネコの特性を考え縦方向に遊べるように職員の手作りでキャットウォークが…こたつも有り!
ちなみに、獣医師資格を持つ職員は11名在籍。

譲渡するにもとても慎重なステップが組まれていて、希望者はこのセンターで犬を飼うことの大変さなどレクチャーを受け、家庭状況なども調査して帰し、家族で飼養出来るかを相談してもらい、その上で再度センターに来て犬と対面、マッチングを図ってみるというシステム。ちなみに、犬の避妊去勢、マイクロチップ埋込みはセンターが無料で実施して引き渡します。
施設内には会議室スペースもあり、一般的な市民活動用に開放、併せて動物愛護意識を高めてもらうという主旨。
この施設の土地購入、建物整備、道路整備にかかった費用は合計約36億円!しかしながら、ようやく日本もこのレベルの施設が出来たということにメンバー一同感動。メンバーで以前視察に行った動物先進都市ロサンジェルスのドッグシェルターと同じレベル!
また、この種の施設は、運営上ボランティアスタッフの導入が大切ですが、現在登録は38名。米国のようにもっとPRしてボランティア拡大をしていくことが大きな課題だと思います。
動物愛護(保護)活動は県の所管であり、市独自にはなかなか進められないジレンマをいつも感じますが、この横浜市のレベルに少しでも近づけるように、ひとつひとつ課題をクリアーしていこうと思います!