今日は、前富士宮市長の小室先生のご招聘により、富士宮市にあるリサイクル事業トップレベルのエコネコル社を訪問し、今後のリサイクルの方向性を探るとともに、現場視察をさせて頂きました。
民間のリサイクル事業の先進的な現場を視察するのは初めてでしたが、一言で感想を表すと、ここまで徹底的にやっているのか??ということでした。
取り扱い量の4割が自動車、その他は家電系とのことでしたが、それらを徹底的に、ミリ単位にまで粉々にしてしまい、それを物質の特性を活用して何段階にも分けて分別していくという根気の要る作業をすべて大型機械&ITを活用して行なっているのです。あのレベルまで工程を仕上げ、ノウハウを積み上げるには、多大な投資と時間、研究量が必要だったものと思います。
ちなみに、分別手法としてわかりやすいのは、鉄を磁石で抽出するというもの。他には、物質の比重の違いを利用して、水の中での浮き方で分別したり、重さの違いからエアーを使用して、飛ぶ距離の違いで分別したり、また、金属種類の色の違いをセンサーして判別させたり…よくもこんなに考えたものだと思いました。


もちろん、すべてをシュレッダーしてしまうのではなく、部品単位で資源売却できるものについては、手作業による専用工程にて分解、仕分けされていきます。
写真の電気製品基盤類などでは、金が取れることから、1kgで5000円にもなるそうです!
また、小室市長時代に障がい者雇用も促進させ、知的障害の方7名が働いていましたが、自閉症系の方々のため、その特性上、ひとつの事を集中してやるのが得意であり、電気製品の分解、パチンコ台の分解には優れた能力を発揮されるそうです!


1978年設立、社員関連6社で従業員400名、売上年間300億円。資源のない日本にとって、レアメタル問題などに見られるように、内需循環方リサイクルの構築は喫緊の課題。エコネコルの方が、僕らからはゴミにしかみえないシュレッダーダストの山を見て、何度も「宝の山」とおっしゃっていたのには感動しました!
このような先端技術動向から、当然、自治体の資源ゴミのあり方について、改革検討していかなければなりません!