昨日新年度予算案が報道発表されました。景気停滞で市税収入3億円減収とし、一般会計722億円、
特別・企業会計を入れて総額1390億円となります。
時節柄、防災関連を充実したとのことですが、これまでの継続事業である学校耐震化を校舎3棟、体育館1棟
を3億1120万円で行う他は、津波対策事業(避難路・避難看板整備補助)1700万円、
防災ラジオ整備事業(市民負担2000円、2200台分)2000万円、第2&3小避難用外階段2500万円、
災害時通信システム増強2500万円などとなっていますが、これ以外にやることは無いのか?要精査です。
このほか、新規で大きいものでは、自由ヶ丘団地買取&借上型公営住宅賃借9棟に4億7千万、原地区
消防拠点施設整備2億6千万、門池&今沢地区センター建設2億1千万、静浦小中一貫校整備11億
7千万、大岡運動場整備1億円、三園橋アンダーパス他道路整備3億7千万 など。
継続事業扱いですが、新キラメッセ建設37億円、鉄道高架関連事業で18億3千万も計上されています。
概要は以上ですが、個別事業の説明では、防災の拡充以外で市長が何を目指し、沼津をどのようにしようと
考え、この予算編成を行ったのかは見えてきません。
「エコのまち」の市民活動レベルでの推進は大事ですが、地域経済、製造業に寄与するような骨太の産業政策に踏み込んだ施策展開はなされていません。新エネルギーへの対応はないのか…
高齢化、人口減少が進み、民生費が223億円(全体の31%)まで膨らんでいる中で、今後の5年、10年後
を見据えた明確なビジョンが必要であり、この点については、本会議開会後の市長の施政方針演説を楽しみ
にしたいと思います!