最近テレビCMなどで保険会社がさんざんとガン保険の「高度先進医療」対応をPRしていますが、その対象になっているのが、全国でも7病院にしかない「陽子線治療」です。
昨日の2012がん会議では、午前中、世界的に有名な手術支援ロボット・ダビンチの現況について、著名な韓国および日本の医師からの映像を含むレポートがあり、その精緻さに驚嘆しましたが、昼休みの時間を利用して、がんセンター内の「陽子線治療施設」を見学させて頂きました。
一言で言って、もの凄い専用施設。イメージとしては、学校の校舎ひとつ分くらいの大きさがあり、その中に陽子線を発生させる各種装置があります。
特徴的なのが、陽子線を適切に照射させるための安定装置として、巨大な電磁石装置が必要とのことで設置されていた機械のバカでかさ。
写真のとおりですが、高さはビル3階分はあるでしょうか、重さは単体で170t もあります!
そして、この機械と壁を隔てたところに照射台があり、患者さんはこの寝台の上で局部への陽子線治療を型をあててピンポイントに行うというもの。
そもそも、放射線である陽子線は、その特徴として、放射され到達した最後のポイントにてそのエネルギーを発散させる性格をもっていることから、正常細胞を傷つけず、正確にガン細胞を破壊させることが出来るそうです。
問題は、宣伝にあるように、保険適用でないため、多くの自己負担額が発生、概ね200~300万円だそうです。何十億円はかかるであろう設備投資を考えれば妥当な数値ですが、一般の手術対応が出来ないガンの発症状況の患者さんなどには、是非とも保険適用となるように国政の改革をお願い致します!