
今日は市内各所で成人式が行われ、第五地区でも沼津市長他多くの方々が出席して、滞りなく式典が行われました。新成人の皆さんには、戦後最大の危機にある日本での責務を自覚し、家族、地域や日本のために頑張って欲しいと切望します!
そこで、杉並区長を務められ、その間の成人式で特攻隊として日本のために散った20歳の若者の遺書を紹介してきた元杉並区長・現衆議院議員 山田宏氏の祝辞(ブログより)の一部を紹介させて頂きます。
-----------(前略)----------------
私は杉並区長として11回、区主催の成人式でお話をしてきましたが、新成人の皆さんに感謝をしてほしい多くの先人たちの一人として、約70年前に戦死された20歳の若者の遺書を読んできました。その遺書は、靖国神社に納められている「英霊の言の葉」という、戦争で尊い犠牲をはらった方々の遺書集の中から選んだものです。
「お父様お母様。ただいま出撃命令がでました。私は立派にやって参ります。本当はその前に最後のお礼とお別れを申し上げたかったのですが、その暇もなく行かなければならないことをお詫び申し上げます」
「私の鞄には、缶詰やお酒が入っています。軍から支給されたものを皆様とご一緒に食べようと残しておいたものですが、それも叶わぬ夢となりました。どうか皆様で召し上がってください」
「それでは行って参ります。長い間お世話になりありがとうございました。お体お大事になさってください。ごきげんよう。さようなら。」
といった内容ですが、この遺書を読み始めると、いつも会場は瞬く間にシーンと静まり返ります。
こんな20歳の方もいらしたのです。今日皆さんはきれいな着物を着て、友人と美味しいものを食べて楽しい成人式を過ごされると思います。また皆で今日のおめでたい日を楽しく過ごすこともいいことでしょう。しかし今日乾杯する時には、どうか「70年前にこんな20歳の方もいたんだ」ということを思い出して、このような私たちの国を残してくれた先人たちにも、心の中でそっと「ありがとう」と言って乾杯してほしいのです。そしてその人たちの分まで、これからの人生を大事に生きてほしいのです。
そしてその人たちが尊い命をかけて守ろうとしたこの日本という国を、今度は皆さんの手でもっと立派な国にして、次の世代につないでいってほしいのです。
皆さんというかけがえのない存在を世に送り出してくれたご両親に「ありがとう」と感謝でき、そしてその尊いご両親を育んでくれた私たちの国を築いてきた多くの方々にも「ありがとう」という気持ちを持てた時、皆さんは初めて「大人」の仲間入りができ、皆さんの人生が実りの大きいものになっていくと思います。
今日はそんな日です。
だから、おめでとう。