沼津駅前で55年に渡り営業を続けてきた西武百貨店が昨日営業終了となりました。今年1月に入ってからは閉店を惜しむ買い物客が押し寄せ、駐車場に入れない車のために周辺道路が渋滞するほどとなりました。西武百貨店関係者の皆様、本当にお疲れ様でした…。
今後のビルの利活用は、先日報道にもありました通り、本館については、老朽化と維持費拡大のため、地権者&所有者である伊豆箱根鉄道が正式に建物を取壊しとしたいとの意向を固めたとの報告が沼津市に対しなされました。今後は低層階の建物を建てる意向もあると仄聞していますが、詳細は未定です。
そして、民間地権者16名からなる新館については、東京の複合商業施設コンサルティング会社と、地権者の皆さんとの詳細協議がほぼまとまり、近いうちに最終決定(契約締結)までこぎつけられそうとのことです。
当初2棟借り受けようとされていた状況から、本館がNGとなり新館のみでのリニューアルとなることから、従来のアミューズメント系のテナントミックスから変更し、ファッション等物販が中心となり、またテナントニーズの高い飲食店街も構想に上がっている模様。今後、現店舗の撤去の後、リニューアル工事を行い、来春のオープンとなることが現実的になってきました。
ギリギリのタイミングまで根気よく地権者の皆さんが協議を重ね、自力で東京の会社と合意に至って頂けることは、沼津の中心市街地を延命させる観点から、大きな功績であり、本当にありがたいことです。今後は、リニューアル後、我々市民が積極的に買い物などで活用し、温かく育てていく心意気を持とうではありませんか!
行政面からは、当面の時間を頂いたことから、10~15年後を見据え、地権者の皆さんの気持ちを大切にし、市民合意を得られるよう、周辺エリアを含めた再開発事業を一体的に構築していくことが求められます。このような都市計画はプロセスが煩雑であり、ダラダラしているとすぐに時間が経過してしまうことから、只今より市長以下検討を開始して頂くことを強く求めたいと思います。スピードは最大の付加価値!!



