先週、日本の洋上風力発電の最先端研究をしている九州大学風工学研究所を視察してきました。九州大学での講義の後、博多湾に浮かぶ実験施設までチャーターボートで移動。
コンクリート製の浮体構造物の上に、これまでにない発想の風レンズ風車2基が設置されており、併せて、塩害に強いであろう太陽光発電用ソーラーパネルも実証実験されていました。
高効率のコンパクト風車は、現在はまだ約7kw程度の発電量であり、一般家庭の2世帯分でしかありませんが、通常風車の5倍のエネルギー発電量があることから、よりサイズを大きくしての実験も別所ではじめられようとしています。
この浮体構造物は、漁礁としても有望で、多くの魚たちが集まっていました。
現在の陸上型の風車は、きわめて大きく、その設置場所にも苦労し、山岳部などになることが多いことから、用地取得など必要ない洋上の風力発電はかなり有望だと思います。
このシステムは、今後2年程度で実用化される目途が立っているので、是非とも沼津の駿河湾にて、産学官連携による検証プロジェクトをスタートできたら、産業振興面でも大きな効果が見込めると思います。
所管の経済産業省も力を入れていることも含め、沼津が先陣をきって仕掛けられるよう尽力して参ります!