原、浮島など西部地域の浸水対策として切望されながら、これまで20年間、ほとんど事業が進まなかった沼川新放水路計画について、今年度、大きな前進の兆しが見えてきました。
600億円との巨額事業費がネックとなっていましたが、昨年、県にて新たな見直し計画が策定され、これまで30年に1回発生するであろう確率を基にした1秒あたり310tの排水量を、これまでの周辺治水対策の効果を見込み、10年に1回確率に変更して1秒あたり150tとしたのが大きな変更点。
これにより、JR東海道線以南の暗渠区間は、当初は5本のボックス断面のトンネル形状排水口を地中に設置し、駿河湾への排水口深度は水深50m地点とされていたのが、見直し計画では2本のボックス断面となり、水深3m地点にまで変更。
これにより大幅な工事費ダウンとなり、当初の600億円が250億円に修正され、今後20年間で整備していくというもの。しかしながら、これをちゃんと前進させ、早期に完成させるためには、市長の政治力が重要であり、この点について本会議での一般質問で市長のスタンスを質しました。
当然ではありますが、その重要性を鑑み、前向きにご対応頂けるとの答弁でしたが、是非とも20年を10年で完成させられるくらいの政治的緊張感、スピード感を持って取り組んで頂きたいと思います。住民はいつまでも待てません!!