鉄道高架事業に反対を唱える市民グループにより、住民投票条例制定に向けた署名活動が進められていますが、最近カラービラで橋上駅との対比で再考を促すビラが市内広範に配布されていることから、市民の皆さんからその内容について問われることが多くなっています。
そのビラで問題だと感じるのは、市民の不安心理をかき立てる一方的な内容、または間違った情報を提供していること。
例えば、「鉄道高架事業の工期20年、1800億円」となっていますが、正解は、駅周辺総合整備事業としての「駅南区画整理事業」、「駅南再開発ビル」、「東部拠点再開発事業(Bivi)」、「関連道路整備事業」も含んだ事業費が「1740億円」であり、このうち鉄道高架事業は「823億円(沼津市193億円)」、工期はこれから15年の予定です(リスクはありますが‥)。
一方、橋上駅の場合は、「工期3年」となっていますが、これから議会の議決などを経て県、国へのゼロからの申請等を考慮すると、東静岡駅で12年間、小田原駅で15年間かかっています。
なお、県の事業である鉄道高架は、都市計画決定もされ、高架本体以外の事業認可までおりている状況での事業ストップは現実的ではないようで、もし断行した場合には、以降沼津市への国、県の補助等連携は全く取られないことが危惧される模様(これが政治の現実??)。
さらに、駅周辺整備事業によるメリット、効果について全く言及されておらず、これではみんな「心配だー!」と短絡的になってしまうのではないのでしょうか。
先日、市長、当局側と本件について話す機会があり、自分から「住民投票請求は住民の権利であるのでとやかく言わないが、(事業推進の市長の立場からは)その要否について、誤解を与えないように、正確な情報提供を記者会見等により行う必要があるのでは?」と強く申し入れておきました。さて、斉藤市長の動きはいかに‥??