昨日は、自分が委員長を務める地震津波対策調査特別委員会の行政視察を行いました。
最初に、吉田町の津波避難タワーを視察。吉田町では、3.11東日本大震災の後、町長は率先して津波避難タワーの設置を提唱し、国、県などとも協議を行って、大きな用地買収等が必要のない県道上への津波避難タワーの建設を推進し、これまでの3年間で15もの避難タワーを建設、完成させてしまいました。
1基あたり約4~5億円の事業費がかかるとのことでしたが、計約65億円の事業費のうち、国や県の補助金を有効に活用し、地元負担は実質的に2億円程度に抑えて実現。
町長および関係者の実行力には敬服致しました。
唯一、もったいないなあ、と感じたのは、このタワーの道路上の避難場所部分について、道路上の構造物であるため、只々フラットなスペースとして存在するだけであり、例えば、公園的な使い方が出来るような工夫や、防災倉庫のようなものを設置することが法令上出来ない点。
これらのタワーでは、津波対策としては良いのですが、日常的な用途が拡がるとより価値が上がると思うのですが…



この後、袋井市の命山も視察。これは、タワー式に対して日常は公園使用も出来ることを考え、市が土地を購入して盛土を行い、海抜10mのマウントを造成したもの。
タワー式に対して、広い土地の確保(購入)が必要であり、この点では、数、場所の拡充には時間がかかるものと思われます。現在、沼津市が計画している築山もこの一種です。
いずれにしても、沼津市において、まだまだ津波避難場所の確保が必要なエリアが存在していることから、沼津市の特性を考慮した避難場所の拡充を吉田町の様にスピーディに実行していく必要がありと感じました!
