外務省の制止を振り切ってクリミアを訪問した鳩山元首相に世間の避難が集中しています。
民主党政権時代に首相を務め、普天間基地問題で戦略的目途もないまま基地の県外移転を主張し、沖縄県民を喜ばせ、挙げ句の果てに県外移転が頓挫し、もとの辺野古移設に戻すしか無くなってしまったことは記憶に新しいところ。これにより、沖縄県民の辺野古移設に反対の人たちは一層態度を硬化させ、全く見通しのつかない状況に陥らせてしまいました。
普天間基地問題は、現地に行った方は容易に理解できると思いますが、市街地、住宅地内に位置し、たいへん危険性が高く、住民の生命、財産を守るためには、早期移転が不可欠。しかし、鳩山元首相の浅はかな政治行動で頓挫。この一連の流れにより、米国の信用も損なってしまっています。
同じ政治に携わる人間として、今回のクリミア訪問といい、鳩山元首相は誠に情けない人物だと思います。大局観がなく、自分のやることを客観視できない。政治家にとって最も大切な「信なくば立たず」を全くわかっていない。世間を知らないお金持ち、世襲議員の最も悪いパターンを発露してしまっています。
弟の鳩山邦夫氏にも、人ごとでなく、一族としてしっかり責任を取ってもらいたいと思います。
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「宇宙人らしい人間が本物の宇宙人になった。少なくとも日本人ではなくなった」-。自民党の鳩山邦夫元総務相は12日のBSフジの番組で、政府の制止を押し切ってウクライナ南部クリミア半島を訪問した鳩山由紀夫元首相を酷評した。由紀夫氏は邦夫氏の実兄。
邦夫氏は由紀夫氏の心境について「頑張って政権を取ったが、史上最低の政権と言われた。政治家を諦めたが、燃え尽きていない」と分析。その上で、「元首相という肩書は無期限だから、何かやってみたいという気持ちだろう」との見方を示した。 (2015/03/12-21:02)