昨日、建設水道委員会の勉強会として、上水道事業の現事業内容、経営状況などについて報告を受け、質疑応答を行いました。
経営状況について、これまでの経常収支では年間4~8億円の黒字決算となっており、結果、内部留保資金も17億円ほど溜まってはいるものの、人口減少、節水向上などで水道使用量は減少傾向、老朽化した水道管の更新が増加傾向にあることなどから支出増加傾向であることから、経営が厳しくなるとのことでした。
「では、あと何年で損益分岐点(収益ゼロ)となるのか?」と質したところ「5年」とのこと。また、「それを見据えてどうするのか?」と質したところ、「料金の値上げを検討していきたい」とのことでした。
何とも単純、安易な対応ですが、現在の沼津市の水道料金は5年前に値上げを行ったものの、県内各市の中では一般家庭の2か月平均使用料金が3565円で23市中22位と安く(23位は三島市)、上位の1位下田市9191円、2位牧之原市7803円や平均とは大きな開きがあるため、値上げ余地があるものと考えているのだと思います。
しかしながら、水道料金の設定は、法的にも電気料金と同じ総括原価方式が認められていて、今後数年間でかかるであろう事業コスト(含、人件費)を想定し、それを賄えるよう逆算して料金を決める方式となっています。
「極力値上げをしないよう経営改革で対応する考えは何かないのか?」と質すと、「これまで大方やってきており、もうネタがないのが現状…」だそうです。本当にそうなのか?美味しい水が安い料金で飲めることは沼津市民にとって大きな誇りであり、恩恵であるので、しっかりと検討頂きたいものです!