今日で日大国際関係学部で行われていた静岡県観光カリスマ講座も終了。各自のまちづくりプラン発表、終了式の後、記念講演として、1987年より観光大国スイスのツェルマットで日本語インフォメーションセンターを設立、日本はじめアジアへのプロモーションを行っている山田桂一郎氏の「観光先進地での顧客満足度推進と地域育て」を聴講しました。プロ中のプロによる素晴らしい講演内容でしたが、いくつか記憶に残ったことを記してみると‥
・スイスの強みは、とても「スイスらしい」こと。風景、人、文化など違いがわかりやすく、それを大事にしている。これに対し、日本は日本らしくない、どこもリトル東京のような街。これでは面白みがない。
・スイスの観光(イベント)は地元支持(参加)が強いことにより、観光客にとってリアリティ(実感)が高い。日本では、一部の人たちが一生懸命やって、あとは取巻き。
・マネージメントを行う自前の資金メカニズムを確立している(観光税を徴収、300円×170万泊・年)
・リピーター獲得を強く目指しており、ガイドも全員が顧客の目的、ニーズにあわせた次の旅行プログラムをアピールできる。
・物語性、ストーリー性を大事にしている(アルプスの少女ハイジの世界がある)。また、サービスの徹底度を追求、中途半端はダメ。(客に人気のある高級ホテルで、素晴らしい食器、食事なのに、一流の客をがっかりさせてしまったのは、安物のナイフ、フォークだった、などの多くの例を紹介)
そして、最後に観光振興、顧客満足を上げるためには「NATO廃絶!」を提唱。これは、「No action Talk only」の廃絶、すなわち、「言うだけで行動しない」の廃絶が大切!とのことでした。やっぱり、レベルの高い現場で真剣勝負してきた人は違います!