昨日迄で、新市長への一般質問終了。22人の議員が質問に立ちましたが、「世界一元気な沼津」となるための具体策は示されず、一様に「市民の声を聴いて考える…」、「これから勉強します」が連発され、議論が深まらない、今後に多くの課題を残す本会議でした。
また、選挙告示1週間前の市長のメルマガで中心市街地を破壊するものとして「進出反対」を明示していた大型商業施設ららぽーとについて、議員の質問に対し、地域への経済効果などを勘案し「賛成」とする、としたことから、その真意を明確にすべく議会が紛糾してしまいました。
このような中、自分は、大きな3つのテーマ=①産業振興とIT企業誘致、②沼津駅周辺総合整備事業(鉄道高架)への取組み、③下水道事業の抜本的改革を取り上げましたので、それぞれについて、数回に分けてレポートします。
①産業振興とIT企業誘致について
Q、IT企業誘致の具体策は?
⇒市長)ベンチャー企業同士の交流や既存企業とのコラボで新商品、新サービス開発が重要、そのための共同で使えるオフィス空間(インキュベートオフィス)を設置するなど考えていきたい。
Q、オフィスの設置方法や成果目標は?
⇒市長)関係者の意見を伺い早急にまとめる。
Q、IT関連の誘致は全国どこでも必死に取組んでいるが、沼津が勝てる戦略は?
⇒市長)温暖で自然環境の良さを売りに勝てると思う
以上の様な答弁内容でしたので、自分からは早急に取組み計画を策定し回示頂ける様お願いしました。
また、併せて、IT企業も大事だが、地元経済直結型で即効性があり、現在課題が明確な水産業、農業にも注力すべきと指摘。具体的には…
まず、水産業の課題として、
①沼津港への魚類の水揚げが年々減少、これにより仲買、小売り、干物などの加工業者がどんどん廃業していく負のスパイラルとなっている。
※水揚げ100億⇒30億円、仲買170⇒80、加工業者300軒⇒100以下(対ピーク時)
②魚市場の魚はトラック便で多く集められており(陸送75億分、水揚げ30億)、ゆえに、沼津魚市場の経営も大変厳しい。港に多くの観光客が来ていても本業がこれでは将来がない。
③戸田の全国有数の大型漁船団は、沿海で獲れないこともあり、三陸沖などで操業し銚子港などに水揚げしてしまうが、もし沼津港に入ったとしても、何十トンもの水揚げを処理できないのが現状。
そこで、即効性のある対策案を提示
⇒この負のスパイラルを断ち切るためのひとつの策として、現在沼津港に完備出来ていない「大型急速冷凍設備」の設置(100t級=整備費約3億円)が有効と考える。
本件は、昨年来、自分が関係者の調整作業を進めてきたが、今後は数年内でのスピード感ある設置に向け、市が主体となり、具体的な実施計画を進めていく様、強く要望しました。
次回は、農業振興の課題等についてレポート致します!