松山市ではLRTに加え、鉄道高架事業の状況についてもヒアリングしてきました。計画概要は、松山駅を中心に2.4KMを高架化し、8箇所の踏み切りを除去、東西分断されている市街地の交通の円滑化、防災上問題のある狭い路地をなくす区画整理事業を行うものです。平成元年より検討を開始し、平成19年より着手、愛媛国体の行われる平成29年の完成を目指しています。事業費は、区画整理事業が300億円、鉄道高架は沼津に比べ対象区間が短いため半分以下の360億円。車両、貨物基地をなんと隣りの伊予市に移すそうですが、反対運動は特にないそうです。市民アンケートでは、住民の98%が鉄道高架賛成、議会も48名中共産党含み47名賛成とのこと。なお、松山市の人口は51万人ですが、財政力指数では0.715で、財政力があるというわけではありません。(財政力指数は1を下回れば必要な財源=税収などをその都市で確保できていないことになります。沼津市は1.0です。)
沼津に比べて随分順調に進行していますが、計画当初より市当局などが精力的に住民説明会を行い、理解を得てきたそうです。やはり、基本は市民合意への真摯な努力でしょうか。当市でも斉藤市長以下当局の更なる努力を期待しますが、自分も来月事業内容についての説明会をやる予定です!