金曜日の議会最終日は真夜中直前、23時半までかかってようやく終了。初日から、市長の後援会行事での公私混同問題(市の封筒を使用して後援会入会申込書配布、私的作業を勤務時間中に市職員に指示等)で緊急質問となり長く中断。翌日は、市長が貨物駅地権者宅を民間団体が原地区の未来像を描いた資料(例えばサッカースタジアムを作るなど=根拠なし)を持参し訪問、地権者に誤解を与えたとして紛糾。
結局、これらが原因で本定例会は多大な時間を浪費したわけですが、問題はその事自体よりも市長の答弁内容がコロコロ変わること、更には、非を認めない姿勢が根底にあること。政治家としての自覚をしっかりと持って頂き、発言と行動は慎重にして頂きたいと思います!
さて、今議会で自分が一般質問で取り上げた1、各種待機児童の現況および今後の対応、2、沼津御用邸記念公園の今後の整備方針について、以下、ご報告致します。
1、待機児童について、保育園は増加傾向にあり、入園希望を第1~第3希望まで出していて入園できていない待機児童が約30名、第1希望の園のみ希望で待機の児童が別に約60名で、計約100名近い状況。年頭に入園希望して未だ入れず、お母さんが復職できないとの相談も寄せられています。
また、心身の発達に心配のあるこどもの支援を行う児童発達支援センター「みゆき」は、1日の利用定員40名に対し58名まで入所対応し、結果として利用者側に利用日を変更してもらったり、休んでもらう措置が取られるようになり、働いているお母さんなどは対応に苦慮。
更に、小学校の放課後児童クラブにおいては、7小学校区で待機児童が57名。子育て支援の要であるこれら施設すべてにおいて多くの待機があることから抜本的な解決策が必要であり、この状況では市長が目指すとする2025年の出生率1.8はとても達成困難との観点から市長の姿勢を質しました。
市の答弁は、当たり前な内容でしかなかったので、抜本的な対策を要望。特に深刻な保育園については、中心市街地の園は待機が多く、周辺部は空きがあることから、東京などで行っているように待機状態でも希望園に来てもらい、そこからバスで余裕ある園に送迎して保育することや、政令市などで国が行っている児童ひとり当りの床面積基準緩和→定員増を沼津市でも適用してもらうよう市長が国に働きかけるよう提案&要望しました。
口で「世界一元気な沼津」と言っているだけでなく、覚悟を持って本気で改革に取り組まないと何も変わりません!
続いて、2、御用邸記念公園について、国の名勝公園指定に伴い、保存計画の策定作業が始まっていることから、この機会を捉え、観光面からもっと魅力的で集客が可能となるような施策や整備の実施について、その取組方針を質しましたが、市長からは具体的な考えやプランの答弁はありませんでした。
自分からは、大きな面積がありながら特徴のない本邸跡に対し、当時の御用邸として初の洋風建築物であり、宮殿建築として建築史に残る建物と言われた本邸洋館の再建や、離れている東付属邸へのアクセス向上に向けた電動カートの導入、茶室を強化しての魅力向上など、インパクトがあり人を呼べるレベルの改修策を提案しました。今後の対応に注目です!