沼津市のJR沼津駅周辺鉄道高架事業に反対する市民団体「新生沼津の会」(加藤益久代表)は3日、同事業の是非を住民投票で決めるため斎藤衛市長の解職請求(リコール)に向けて署名運動を開始すると発表した。署名活動の時期は近く決定するが、6月までに実施という。
同市民文化センターで会見した加藤代表は「住民投票で決着―がわれわれの究極の願い。新しい市長の下で、住民投票を実施するために解職請求を行う。解職は手段であって目的ではないが、沼津に民主主義を根付かせるための市政刷新を図りたい」と話した。
同会によると、署名運動は昨年の住民投票条例制定請求の際に署名を収集した受任者を中心に再編成して行う。高架事業に反対する市民団体とも連携し、署名目標は7万人とする。解職請求には有権者の3分の1の署名が必要となるため、約5万7600人以上を集めることになる。
同会は昨年、同事業の賛否を問う住民投票条例制定を直接請求した「沼津駅鉄道高架事業・住民投票の会」が母体。住民投票条例制定案は12月の市議会臨時会で審議されたが、否決された。