宮崎市の後は別府市に移動し、「別府市障害のある人もない人も安心して安全に暮らせる条例」(通称:ともに生きる条例)について市役所を訪問し勉強させて頂きました。
この条例は、人々の障がいに対する理解不足や様々な障壁について、改善に向けて市全体で取組み、障がいの有無に関わらず、お互いに認め合い、支え合う社会をつくるために制定。
具体的には、障がい者への差別の排除、生活環境整備や生活支援などによる合理的な配慮の推進、そして親亡き後の問題解決に取り組むこと、などが規定されています。
このような条例化により、総合的で効率的な施策展開が可能になっているわけですが、特に注目したのが「親亡き後の問題解決に取り組むこと」。
これは、沼津市においても重度障害を抱えた子どもを持つ親が切実に感じ、要望されていることですが、別府市では、課題を以下6分野に分けてしっかり分析。
①意思決定支援・生活支援、②居住の場、③社会参加の場、④経済面の問題、⑤相談体制の充実、⑥地域福祉の推進
上記分析を基に、解決のための施策として10施策を提案、具体的には…
情報共有シートの活用の仕組みの構築、ボランティアによる支援体制の整備、家庭内訓練の支援体制構築、ショートステイ・Gホームの整備促進…
本格的な運用は来年度以降になる模様ですが、このように条例で規定し体系化を計ったことは大きな前進であり、障がいのある方やそのご家族にとっては何より心強いことだと思います。沼津市においてもその取組方針について、質していきたいと思います。