川勝平太知事は25日、7月末で任期満了を迎える土屋優行副知事(64)を退任させ、8月1日から非常勤特別職の特別補佐官として起用する方針を固めた。これに伴い、2014年5月から続いてきた副知事3人制は、約5年ぶりに2人の体制に戻る。
最大会派の自民改革会議は今回、土屋氏の再任でなければ副知事3人制の継続は認められないとの考えを知事サイドに伝えていた。これを踏まえ、土屋氏の後任となる副知事の起用が見送られたとみられる。
副知事3人制は川勝知事が12年2月定例会に議案を提出したが、自民が行財政改革の観点から反対し、不同意とした。約2年後、自民は県政を取り巻く環境が変わったとして賛成に回った。
土屋氏は現在、副知事として伊豆半島地域などを担当している。特別補佐官としての職務は20年度末までで、引き続き県東部・伊豆地域で実施される20年東京五輪・パラリンピックの自転車競技開催準備や地域振興に当たるという。
土屋氏は1978年、県採用。経営管理部長、経済産業部長、賀茂振興局長兼政策調整監(伊豆半島担当)を経て15年8月から現職。