今夏の東京五輪・パラリンピックを巡り、海外からの一般観客の受け入れを断念する方針を固めたとの報道。コロナ禍で終息まで至らない中、敢えて大きなリスクとなる海外客受入れ断念は残念ながら妥当な判断と言える。
そもそも、その海外からのファン層のインバウンドには、情報発信、その後のレガシーづくりには不可欠でしたが、しかしながら、競技だけでも実施することは、自転車競技開催の静岡県にとっても大きな意義があります。
是非とも、選手受入れに向けた感染症対策を含めたスキームを明確にして頂き、国民的な賛同を得ることと、実現に向けたステップを踏み出し、国民に希望を与えるべく、菅政権には尽力を期待します!
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(今朝の日経電子版より)
今夏の東京五輪・パラリンピックを巡り、大会組織委員会などが海外からの一般観客の受け入れを断念する方針を固めたことが9日わかった。新型コロナウイルスの世界的な感染拡大が続いており、安全に大会を開催するには、観客を国内に限定する必要があると判断した。
聖火リレーが始まる25日までに、海外観客の受け入れ見送りを正式決定する見通しだ。ただ、国際オリンピック委員会(IOC)は各国のオリンピック委員会やスポンサーの関係者らについては観戦を認めるよう求めており、調整が続いている。
政府は大会で海外から100万人近い観客を受け入れ、新型コロナで落ち込んだインバウンド(訪日外国人)回復の足がかりとする考えだった。
組織委と東京都、政府、IOC、国際パラリンピック委員会(IPC)の5者は3日、代表者による協議を開催。ホテルなど関連業界への影響も考慮し、まず月内に海外観客の受け入れ可否を決め、4月に競技会場で収容する観客数の上限について判断することで合意していた。
英国などで出現し、感染力が高いとされる変異ウイルスが世界的に広がるなど、新型コロナの感染拡大に歯止めがかかっていない。ワクチン接種が進んでいるのは先進国など一部に限られる。
こうした中で海外の一般観客受け入れに対し、大会を通じた感染拡大への懸念が強まっていた。大会中に感染が広がれば、病床確保など医療提供体制への負担も大きく、組織委などはIOC側と受け入れを見送る方向で調整していた。