県立がんセンターを核とし、医療産業の振興、集積を目指すファルマバレーセンターが提案する高齢者向「自立のための3歩の住まい」モデルルームを見学してきました。
これは、人生100年時代において健康寿命が尽きたあとの高齢者の居室はどうあるべきか、を研究していくためのコンセプトモデルとして提案。20年に渡る県立がんセンターでの経験から、高機能ベッドを起点に自立の基本となる「3歩」の距離にトイレ、浴室を配置、感染症対策や衝撃吸収素材での室内造作、ロボット・AI技術など最新装備を盛り込んでいます。
将来的には、ベッド自体が起き上がった状態で切り離され、電動で動き、外出もできる小型コミューターのアイデアも披露されていました。これは、トヨタ自動車が裾野市に展開する「コネクテッドシティ」プロジェクトと連携して、自動運転、人口知能技術などと共に開発を進めたら面白いと思います。
このモデルルームは常設で、静岡県、県立がんセンター、ファルマバレーセンターを中心に、人生100年時代の暮らしの開発に取り組んでいる企業、団体も参画し、アイデアを募り、共同して新技術、新機能、新サービスの開発に取り組んでいくことになります。
近年、高齢化の一方で、独居老人が急激に増えていることを痛切に感じていますが、誰もが尊厳のある生活スタイルを送り、長寿を全うして頂ける様、県としても最も力を入れていくべきプロジェクトだと思います!