映画や本にもなった日本のセラピードッグの第一人(犬)者、チロリが亡くなり、その葬儀に参列してきました。綺麗に飾られた祭壇の中で、安らかに眠っていました。国際セラピードッグ協会・大木代表のチロリとの出会いから最後を迎えるまでの話には、ただただ涙が止まりませんでした。人間の虐待に逢い裏切られ、子犬5頭と共に捨てられて、ゴミを漁りながら命をつなぎ、保健所で殺される寸前に大木代表に助けられたチロリ。それ以降は、自分を裏切った人間たちのために活躍、多くのお年寄りに生きる希望を無心に与えたチロリ。来年度より、とうとうセラピードッグの老人福祉施設での動物介在療法は介護保険の適用になるそうです。大木代表はその功績を「私ではありません。全部チロちゃんのがんばりが生んだのです。」と。
推定15年のチロの犬生は、波瀾万丈でしたが、人間には成し遂げられない偉業と感動を我々に残してくれました。
亡くなる直前には、ガンで苦しんでいた病床(=大木氏のベッド)から力を振り絞って立ち上がり、別れを惜しむように大木氏に体をすり寄せてから、ひとり2階から1階に降りていき、息を引きとったそうです。
大木氏の別れの最後の言葉は「チロちゃん、本当にご苦労さん。また天国で逢おうね、そのうち僕も行くから、また待っていておくれね…」。
とってもがんばったチロちゃん、安らかに天国で眠ってください。そして、大木代表やその他多くのセラピードッグ関係者のこれからの活躍を見守って下さい。合掌。