今日自民党総裁選挙が行われ、大方の予想どうり51歳の安倍氏が総裁に選出されました。これにより5年以上、戦後3番目の長期政権となった小泉政権は終幕となります。個人的には、安倍新総裁への期待感よりも小泉首相がいなくなる寂しさの方が大きいです。変人と言われながら、派閥解体、北朝鮮訪問、拉致被害者帰国、道路公団民営化、郵政解散&自民党圧勝&郵政民営化、靖国神社参拝…一方で、格差社会を生じたなどとも言われましたが、従来の問題先送り政治よりははるかに潔く、改革の見えない抵抗勢力とも言える古い慣例、慣習、派閥政治を徹底的に打ち砕いた力量は天才とさえ思います。小泉氏のこの行動がなければ、年も若く、当選回数(議員経験年数)も少ない安倍氏が新総裁になれるはずもなかったでしょう。
政治家に必要な資質は「情熱」「責任感」「判断力」(マックスウェーバー)と言われますが、小泉さんからはこの三要素をひしひしと感じます。
さて、この天才首相の後の安倍首相は、今のところ何をやりたいのか、やれそうなのか、育ちの良いボンボン2(3)世議員という印象が強い中で、今一歩その政治姿勢が国民に伝わっていないような気がします。しかしながら、小泉さんの側近として仕えてきた経緯も踏まえ、まだまだ混迷する日本の未来に対し、果敢に改革、挑戦していって欲しいですね!