沼津市の行革プランの中に、市立藤井原保育所の民営化がうたわれています。民営化による削減効果は年間5000万円。臨時職員の人件費、給食費、土地賃借料などです。今後3年間で詳細計画を詰めて、民設民営のかたちで移行させるようです。問題は、保育の質がどうなるのか。現状は保護者の間でも評判が良いようで、民営化により、効率、コスト重視から、質の低下が起きるのではないかと、心配する声も出ています。子育て支援は、どこの自治体でも最重要課題であり、また、拙速な民営化は、他都市の事例などでも取り消しを求めた裁判にまで発展して敗訴しているケースもあることから、是非避けるべきと思います。いずれにしても、当局は行革プランにも入ってしまっていることから、民営化ありきのスタンスに既になってしまっていますが、本来の公的責任のある保育について、その理想型がどうあるべきかの視点から、保護者、関係者の意見などを良く聞き、十分考えて頂きたいと思います。