「軽症者の救急車搬送お断り、東京消防庁が来月から試験運用」とのニュースが流れました。全国的に軽度の患者やタクシー代わりとして救急車が呼ばれるケースが問題化しています。沼津市でも年間約8500件出動(1日23件、H18年度)、その中には同様のケースがかなり増加しているそうです。搬送人員は8006名で、このうち入院を必要としない軽度の人は4037人。沼津市の救急車の到着時間は平均約6分。出動に際しては当然コストもかかります。どこかで救急車の有料化などという話もあったかに記憶していますが、救命救急を最優先に支障のない運用を望みます。
--------------------------------------------------------
軽症者の救急車搬送お断り、東京消防庁が来月から試験運用
5月23日14時34分配信 読売新聞
119番通報の急増に対応するため、東京消防庁は来月1日から、救急隊員が現場で救急搬送の必要のない患者を選別する「トリアージ(患者の選択)」制度を全国で初めて試験運用する。
社会の高齢化もあり、搬送の遅れが重大な結果を招くケースが増えていることから、軽度の患者や救急車をタクシー代わりにしようとする通報者には民間搬送の利用を求める。これによって年間約5000件の搬送が不要となる見込みで、同庁は、通報から平均7分30秒かかっている救急車の到着時間の短縮につなげたいとしている。
東京消防庁によると、都内(東久留米市、稲城市、島しょ部を除く)の救急車の出動件数は、1995年の44万8450件から、2005年には69万9971件に急増。これに伴い、救急車が到着するまでの平均時間も、95年の6分18秒から05年には7分30秒と、1分12秒も遅くなった。