介護保険サービスの最大手コムスンが保険料の不正請求で告発され、事実上事業の撤退となるそうです。ここの経営者は、バブル全盛期にジュリアナ東京などのディスコを手がけたりしたいわば青年実業家。「福祉の心」よりも「利」に長けた人だったのではないでしょうか。論語に出てくる「利によりて行えば怨み多し」。皆が利を求めて行動するようになると、お互い怨みあい、必ず人間関係、人間の生活、人間の事業というものを壊してしまうという戒めの言葉です。また、「君子は義にさとり、小人は利にさとる」。本当に人望のある人間というのは、常に「義」(=人間として最も大切な道理)を追っている。利を追っているように見えて、実は義を追っている。利のことしかわからない小人とは違う。だからこそ、人は心を動かされる。だから結果的に利が回ってくる。福祉事業を手がける人はやはり「義」を追うような人であって欲しいと思います。もちろん、政治に携わる人も!