今週の火曜日から今日まで2泊3日で建設水道委員会の視察研修に行ってきました。初日は島根県松江市を訪れ、近年観光資産の多いまちで策定推進の傾向にある景観計画について当局から説明を受け、街中を視察。築城400年近い重要文化財の松江城を中心に武家屋敷などが建ち並ぶ伝統美観保存区域や、宍道湖景観形成区域などを規定し、街区内建築物の意匠やカラー、高さ規制などを行うことにより良好な景観形成を目指しています。沼津市においても、整備の進む沼津駅周辺などを中心に景観計画を明確にすべきであり、昨年の本会議でも取り上げましたが、現在当局で策定中の計画に期待します。
2日目は、鉄道高架化がほぼ完了し、駅周辺の区画整理事業がスタートしているJR姫路駅を視察。写真の地上に残る在来線も間もなく高架上に移設され、南北道路および通路が何本も走ることになります。また、駅北のデパート、商店街、姫路城などがある駅前も、写真の駅ビルが解体され駅前広場が倍以上に拡大するそうです。ちなみに、この姫路駅も車両基地と貨物基地を近郊に移転させていますが、用地買収なども順調に進み、事業着手から4年程度で完了とのことでした。
3日目は琵琶湖の治水事業を視察。以前、天井川(=廻りの住宅地や道路より川面が高い川)で洪水が多発した草津川を、新たに用地買収を行い、放水路を造って流れを変えてしまった大事業を視察。土砂が長年で堆積していき、河床が上がっていって、これに併せて堤防も上がっていってしまったのですが、この川(河床)の下をJRや国道を通していたというから驚きです。事業費849億円、延長7.5km、国直轄事業として認定された平成4年から工事を進め平成17年にほぼ完成。これもすごい事業です。600億円といわれる沼川放水路の整備の見通しもなかなか立ちませんが、やはり国直轄事業レベルにしないとダメ??
3日間、各所を訪問させて頂き、大変有意義な視察となりました。