今日の本会議で各委員会で行われた審査結果が委員長より報告され、質疑、討論、採決の結果、平成20年度予算が原案のとおり可決成立しました。教育、福祉、都市計画、建設、消防など市の事務事業を広範に含む一般会計予算では、共産党、未来の風が予算案に反対しましたが、賛成多数で可決しました。これで、間近に迫った新年度予算の執行が可能に。なお、ガソリン諸税の暫定税率分の道路特定財源からの補助金12億円が含まれています。また、特別会計の市街地再開発事業について、自分が賛成討論を行いましたので、その原文を掲載しておきます(採決は可決、反対は共産党、未来の風)。
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大手町の再開発事業では、新たな中心市街地の賑わいを創出する本市のランドマーク「イーラde」の竣工式が昨日盛大に行われ、3月20日の開業に向けて最終的な準備が進められています。また、「イーラde」周辺では、狭かった駅南口の公共スペースも拡大され、道路幅や歩道幅も拡大されて、歩行者のみならずクルマ利用者にとっても大きく利便性の向上が図られました。
このような市街地再開発事業は、戦後復興以来の古くて、地震時には倒壊の恐れがあり、また、薄暗くて治安上も問題のあったエリアを、完全にリフレッシュし、何よりも大切な市民の命と生活を守る、安心・安全で、クリーンな街区に変身させました。
中心となる「イーラde」についても、事業実施前に比べて、土地の高度利用化を行って高層化を図り、多くの新規テナントを誘致するなど、沼津駅前の土地利用の手法として、現在考えられる最善の処置が取られたものと考えます。
このような中で、平成20年度予算では、本体建築工事や公共インフラ整備工事は終了し、主に添地町倉庫除却事業費5500万円、大手町地区再開発ビル管理運営費2億2210万円他の計2億7810万円が計上されています。
この
ビル管理運営費2億2210万円は、管理組合の負担金5500万円、沼津駅周辺整備基金への返済分1億6700万円から成りますが、これらは特定財源として市保有分の保留床の貸し付け収入ですべて賄われており、
市からの支出すなわち負担額はゼロであります。
今後は、ほぼ
同額を19年間で基金に返済していく計画ですが、あくまで貸し付け収入からの返済であり、
市費による負担はなく、また、他の再開発事業とは異なり、テナント誘致・確保については、今後10年間、特定業務代行契約によって専門的に成されることとなっており、リスク軽減も図られています。
以上、総合的に判断し、本新年度予算案は事業効果を発揮できるよう必要な収入支出が確保されており、適切な予算措置であると考え、平成20年度「沼津市市街地再開発事業特別会計予算」に対する賛成意見といたします。