沼津駅周辺整備事業では、新たな区画(土地)にどのような都市機能を入れ込めるかがポイントですが、静岡市では新庁舎でなく、アリーナ設置の動きへ。スポーツ振興が遅れていると言われる沼津市ですが、現在の古い市民体育館の建て替えを含め、駅周辺へのアリーナ機能を求める声が高いと感じます。静岡市は一足先に構想を県に具申したわけですが、沼津市でも早期のグランドデザインの明確化が必要です。
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新静岡市庁舎白紙に 東静岡地区「アリーナ」県・市前向き
県立草薙体育館(静岡市駿河区栗原)を静岡市のJR東静岡駅北口の東静岡地区に移転させ、新たなアリーナ施設として整備するよう求める要望が静岡商工会議所などから出ている問題に関連して、静岡市の小嶋善吉市長と城内里・市議会議長が19日、石川知事に同様の要望を行った。
東静岡地区は旧静岡市と清水市の合併時の新市建設計画で、新市役所庁舎の建設場所とされたが、これを事実上白紙撤回するもので、市は同地区を市の事務所の主たる位置と定めている市条例も改正する方針だ。
小嶋市長らは、国際スポーツ大会を開催できる多目的アリーナ施設を同地区に建設することで、地域経済への波及効果が期待される――などと要望した。
これに対し、石川知事は「今の経済情勢から見れば、ちょうどいい頃に事業化されるのではないか。駅に近い東静岡地区は、集客効果が高い」と応じ、前向きに取り組む考えを示した。
静岡商工会議所など4団体は16日、同市に新たなアリーナ施設の整備を要望。同市議会の各会派の代表者会議もこの要望に賛同していたが、要望の実現には、同地区に市役所新庁舎を建設する計画を白紙に戻す必要があった。
(2008年12月20日 読売新聞)