沼津市への観光入り込み客の増加は、地域経済の振興に向けての重要施策ですが、最近魚市場が積極的に誘客に向けた挑戦を続けています。年間100万人以上の誘客に成長した沼津随一の観光スポットですが、リピーターを呼び込むためには、従来にない魚市場ならではのアミューズメント性が必要。「食べる」だけでは飽きられてしまい、子供連れの観光客を呼び込むには限界があります。4月にオープンするマーケットモールでも是非新しい魅力の工夫を期待します。
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2009/02/10 (静岡新聞)
沼津港の魅力を発信する体験型観光の展開を目指し、沼津市の沼津魚市場(佐藤孝行社長)は8日、水産複合施設「イーノ」で競り特別見学ツアーを初めて開いた。
静岡空港開港を見据えて新たな誘客事業を目指す沼津市と、港の高度利用や魚の消費拡大を図る同魚市場が協力し、試験的に企画した。近畿日本ツーリストがインターネットなどで募集し、県内外から5人が参加した。
午前6時に現地集合して長靴に履き替えた参加者は、競り人の守屋法仁さんから市場の仕組みや水揚げされたキンメダイやメジマグロなど魚種の説明を受けた後、一般来場者は立ち入り禁止の1階競り場を見学した。
参加者は冷凍マグロを扱う太物売場や水槽でヒラメなどが泳ぐ活魚売場で関係者から鮮度の見極め方などを聞いた。氷点下60度の巨大超低温冷蔵庫や展望水門「びゅうお」を見学し、アジの干物づくりにも挑戦した。