全国の自治体の地方病院はどこも経営難に陥っていますが、地域医療の安定確保のためにも絶対に存続させていかなければなりません。医師不足問題や診療報酬の低下など国政での失政がこの状況を作り出した大きな責任があるとも言えますが、一方で、各病院や自治体の経営努力がどの程度成されているかが大きなポイントだとも思います。沼津市立病院も累積債務は20億円を優に超え、毎年一般会計より十数億円を繰り出しても単年度赤字の状況に変わりはありません。このないがしろに出来ない大きな市政課題は、先の予算議会でもしっかりと議論され、方向性が見いだされたのでしょうか??
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千葉県銚子市の市立総合病院休止を決めた岡野俊昭市長(63)の解職請求(リコール)に基づく住民投票が29日行われ、開票の結果、解職賛成が有効投票の過半数を上回り、岡野市長は即日失職した。
地域医療の中核となる同病院への財政支援を断念した市長に、市民はノーを突きつけた。総務省によると、公立病院経営を巡って首長のリコールが成立するのは異例。50日以内に出直し選挙が行われる。
賛成は2万0958票、反対は1万1590票。投票率は56・32%だった。
岡野市長は2006年7月、同病院の存続を訴えて初当選したが、医師不足などで経営難に陥った病院への追加支援は不可能として、昨年7月、休止を表明。公設民営による再開を目指している。
これに対し、「『何とかしよう銚子市政』市民の会」が、「公約を破り、病院休止を短期間に強行した」として解職請求した。茂木薫代表は午後9時半すぎ、記者会見し、「市民が病院再開を望んでいることが明らかになった」と話した。岡野市長は読売新聞の取材に、「説明が十分に伝わらず残念。市民の判断は重い。出直し市長選出馬は支持者と相談して決めたい」と述べた。
(2009年3月30日01時47分 読売新聞)